コーヒー豆は焙煎後に時間が経過すると、品質面で少しずつ変化し香りが減少したりするなど「美味しい」と感じる要素が少なくなってしまいます。
ガスバリア機能のあるフィルムにパッキングすることで品質をある程度保つことは出来ますが、最適な状態でコーヒーを楽しむのであればやはり出来るだけ早いタイミングでコーヒーを飲んでいただきたいですね。
コーヒーが一番美味しいタイミング
ではどのタイミングでコーヒーを飲むのが一番美味しいのでしょうか?
私は仕事柄、焙煎直後のコーヒーを飲むことも出来ます。
一見、最適な状態でコーヒーを飲んでいるように見えますが、味に関して言いますと焙煎直後が一番美味しいとは思いません。
「焙煎したてが一番美味しいんじゃないの?」と、意外に思われる方も多いのではないでしょうか?
焙煎直後のコーヒーは不安定
コーヒー生豆は高温で煎ることにより成分が変化し、飲用に適した状態になります。
焙煎後もしばらくの間は成分変化が続くため、焙煎直後のコーヒーは味が不安定な状態となりまとまりがありません。少なくとも1日は置いたほうが良いのです。
コーヒーのカップテスト
コーヒーのサンプルをいくつか比較する場合は、コーヒー豆を少量ずつ焙煎しカップテストを行います。
ワインのテイスティングのように複数のコーヒーを一度にテストし味の特徴などを確認していくのですが、必ず焙煎してから一晩保存しておき、翌朝にテストを行います。
焙煎直後では味が安定していないために、正確なテストが出来ないためです。
好みの問題もあるのでいろんな意見があると思いますが、私は焙煎後3日以上経過したコーヒーが美味しく飲める状態であると考えています。
コーヒー保存専用の包材で保存しているのであれば焙煎後数ヶ月は香りを保持して状態で保管することが出来ますので、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
ただし、一度開封して空気に触れますと品質変化が進んでいきますので、開封後のコーヒーについては出来るだけ早く飲むようにしましょう。