コーヒーの味は様々です
コーヒーは生産国や品種、精選方法によって味わいが変わります。
現在サードウェーブの流行でストレート(シングルオリジン)のコーヒーを飲むことの出来る機会も増えていますが、ストレートでコーヒーを飲むのが原料の特徴を最大限に楽しむことの出来る飲み方であると思います。
私がコーヒーの仕事に携わり始めた頃はストレートでコーヒーを提供しているお店は限られており、またコーヒーの種類もそこまで多くなかった記憶があります。
私が当時一番好きなコーヒーは、カリブ海のキューバで生産されているクリスタルマウンテンでしたが、ストレートで飲むことの出来るお店も無かったのでカップテストで試飲する機会を楽しみにしておりました。
現在はスペシャルティコーヒーの普及に伴いストレートでコーヒーを提供しているお店が増えてきており、コーヒーの楽しみ方の幅が広がってきているなと実感します。
コーヒーをブレンドする理由
もちろん現在もブレンドコーヒーも引き続き需要があり発売されています。
ではなぜコーヒーをブレンドする必要があるのでしょうか?
幾つか理由があると思います。
私の私見も入りますが下記列記させていただきます。
味の安定化
コーヒーは農作物ですので、やはり年によって味が多少変わることもあり、また場合によっては全く収穫出来ない地域も出てきます。
コーヒーを常に同じ味で提供していくことを考えると複数の生産国のコーヒーでブレンドし味を作る出すことで安定供給しやすくする目的があります。
「○○ブレンド」としての味を決めておけば、一つの生産国が仮に入手できなくても他の生産国で同等の味わいを作ることが出来るかもしれません。
そういった意味合いでの味の安定化・安定供給が一つの目的にあります。
コーヒーの味の多様化
ブレンドすることの醍醐味がここにあると思います。
ストレートのコーヒーでは焙煎方法を変えることで味わいに変化を出すことは出来ますが、ある程度限られた範囲内での変化になります。
一方でブレンドコーヒーは複数のコーヒーを使い、配合比率や焙煎方法、使用する原材料など選択肢が多様化し、新しい味わいのコーヒーを作り出すことが出来ます。
ブレンドすることで作ることの出来る味わいは単純な足し算・引き算ではなく、実際に試飲する段階で想定外の味わいになり驚くことも少なくありません。
当店でもまだ数は少ないですが、オリジナルのブレンドコーヒーを発売しています。
今後も美味しいコーヒーを作っていけるように日々開発していきたいと思います。
当店でご用意しているブレンドコーヒー
スペシャルティ・オリジナルブレンド :トミオフクダ、モカイルガチェフェG1などスペシャルティコーヒーだけをブレンド。まろやかなコクと広がる旨み。
フローラル・モカブレンド :同じくスペシャルティコーヒーだけのブレンドコーヒー。香りに特徴のあるプリンセサワイニーやモカ G1を中心にブレンド。華やかな香りの良さとコクの深みが楽しめます。
ゆう珈琲 ハウスブレンド :ブラジル・コロンビアを中心にブレンド。フルシティローストでしっかりと苦味とコクがありながら、後味はかろやか。
ダークローストブレンド :エスプレッソにも合うように「苦み」をコンセプトにしたブレンドです。苦みが濃いのに旨味や香りも感じられるようにバランスよくブレンドしました。