先日コーヒーの欠点についてのコラムを書きましたが、今回はその中でも特に強烈なコーヒー豆「リオ臭」についてご紹介したいと思います。
その味わいは非常に強烈で飲めば確実に他のコーヒーとの違いがわかるはずです。
コーヒーのカッピング研修では欠点豆の味を目隠しで飲む試験もありますが、このリオについては非常にわかりやすい欠点豆なのです。
リオ臭の味わいについて
日本国内ではリオ臭のコーヒーが流通量は少なく、事前のカッピング検査でリオ臭がするコーヒーは区別され日本向けに輸入されてくることは殆どありません。
リオのコーヒー豆が少量入っているだけでも味覚面へ大きな影響を与えることもあることから厳しく品質検査がされているわけです。
さてこの日本においてはある意味珍しい存在とも言えるリオ臭のコーヒー豆ですが、具体的にはどのような味がするのでしょうか?
まず香りからいきましょう。
香りを嗅ぐだけでも驚くはずです、薬品のような強い臭いがありコーヒーとは異質なものを感じます。
次に味わいですが舌全体に重く感じるメタリックな質感とやはり薬品のような味が特徴的です。
一度飲めばあまりに強いその超個性的な味わいですぐに覚えることが出来るでしょう。
コーヒー豆でリオ臭を見分ける方法
この強烈な特徴のあるコーヒー豆リオなのですが生豆の状態で区別することは至難の業です。
と言いますのも外観的には一般的なコーヒー豆と変わらないために実際に飲んでみないと判断出来ないのですね。
そのため機械的に選別することは出来ずに、焙煎してコーヒー鑑定士がカッピングすることでリオ臭がするコーヒー豆を識別していくのです。
リオ臭の原因とその使い方について
さて、この厄介なリオですがなぜこのような香りが発生することがあるのでしょうか?
その原因としては土壌にあると言われています。
ブラジルは非水洗式で作られているわけですが、乾燥させている工程で細菌の影響を受けることがリオ臭の原因となるようですね。
欠点豆も使い方次第で面白い味になるかもしれないと先日書いたばかりですが、このリオについては味覚面でプラス要素として使うのは非常に難しいコーヒー豆と言えます。
ただ一部ではリオ臭のコーヒー豆を好んで飲む国もあり、やはり味の好みは千差万別なのだなと感じます。
もしかするとリオ臭のコーヒー豆ですら使いこなせば素晴らしいコーヒー豆が作れるかも?