カフェインレスコーヒーは昔からあった
最近デカフェやカフェインレスコーヒーなどの、カフェインを含まないコーヒーを目にする機会が増えてきました。
最近になって作られたように思われがちなカフェインレスコーヒーですが、実はカフェインレスコーヒー自体は今に始まったものではなく、昔から存在しています。
コーヒーの成分の代名詞的な存在と言えばカフェインです。
カフェインレスコーヒーというのは、コーヒー生豆の中からそのカフェインを取り除いたコーヒー豆の事を言います。
日本での知名度は低かったのですが海外では昔から一般的に広く飲まれているコーヒーの一つです。日本では有機栽培など(オーガニックコーヒー)の方が知名度では高いですね。
コーヒーはあらゆる健康効果なども研究されており、過剰に摂取しなければ基本的に体にコーヒーは良い飲み物と考えることが出来ると思います。
13世紀ころまでヨーロッパでは薬として扱われていた歴史もありますし、少なくとも毒ではありません。

カフェインを摂取しない方が良い場合
しかしこれは全ての人に共通して言えることではなく、例えば体質的にカフェインが苦手という人もおられます。
また、早産・未熟児の危険があるため、妊婦さんは極力カフェインは取らないようにする必要があります。
またカフェインは肝臓で分解されるために、肝機能が低下している場合にもカフェイン摂取は控えるほうがいいようです。
そのような場合にはカフェインが含まれていない食事をすればいいわけですが、しかし中には「カフェインは取らなくてもいいから、コーヒーの味を楽しみたい!」という方もおられるでしょう。
カフェインレスコーヒーはそのような場合に適しているのです。
ちなみに当店で販売しているカフェインレスコーヒーは、スイスウォーターと呼ばれる除去方法でカフェインを除いています。
スイスウォーターによるカフェイン除去
スイスウォーターの工程としては、
まずカフェイン以外の可溶性コーヒー成分を含んだ水に生豆を浸します。
成分が平衡状態になることを求めてカフェインが水の中へ移動していいます。
その後水に含まれているカフェインのみ除去し、再度コーヒー生豆を浸します。
これらの工程を繰り返すことでコーヒー生豆のカフェインを取り除いていきます。
難しく聞こえますが、要するに水にさらすことでカフェイン成分だけを抜き取っていくわけです。
薬品などを使わない手法ですので、安心してお飲みいただけます。