世界一になったコーヒーを飲みました
先日有難いことに ”コーヒーの抽出技術を競う競技で世界一になった人の淹れたコーヒー” を飲む機会をいただきました。
競技内容は抽出されたコーヒーの味のジャッジの他に、「抽出中の見た目の美しさ」なども評価対象になるそうです。
どんなに美味しいコーヒーでも、抽出工程があまりよくなければトップになることは出来ないのでしょう。
実際に飲んでみて、今までに無い味わいに感動を覚えました。
まず口に入れた第一印象が「甘い」ということです。
甘味があるコーヒーというのはもちろん存在しますが、これはコーヒーの酸味や苦味といった味わいの中にほのかに感じることが多いのです。甘さが前面に出てくるコーヒーは初めてです。
ハンドドリップも抽出を突き詰めると、ここまで美味しいコーヒーになるのだと思いました。
世界一も納得です。
エアロプレスとハンドドリップでの抽出方法
抽出方法も“エアロプレス”と“ハンドドリップ”の2種類の方法を説明していただき、非常に参考になりました。
しばらくは別の仕事で時間が取れませんが、ひと段落したら実際に教えていただいた抽出レシピでコーヒーをつくってみようと思います。
こういうレシピは普通マル秘扱いにしそうなものですがオープンにされていました。心が広いです。
エアロプレスの抽出方法
まずエアロプレスでの抽出方法です。
粗挽きの粉30gに対してお湯は80ccを使用。
出来上がった抽出液(コーヒー)にお湯をさらに90cc加えるのだそうです。
一般の抽出方法ではお湯を全量用いてコーヒーを抽出しますが、濃い抽出液(コーヒー)を作ってお湯を加えるという考え方ですね。
少量のお湯で抽出し旨み成分のみを抽出し、濃度調整を追加のお湯で行うのだそうです。
素晴らしい発想です。
ハンドドリップの抽出方法
もう一つがハンドドリップですね。
同じく粗挽きの粉を30g使用。
お湯に関しては「4:6メソッド」という独自の考えです。
お湯全体量の4割を1~2回目のお湯で使用し、残りの6割で濃度調整をしていきます。
4割部分の1回目の湯量が多いと酸味が増し、2回目が多いと甘味が増すのだそうです。
6割部分で抽出回数を増やすと濃度が増えます。
コーヒーを抽出する(淹れる)際にあらかじめ湯量を決めておき、コーヒーサーバーの下に計量機を置いて注いだ湯量を確認しながら抽出していけば自宅でも割と手軽に再現出来そうでした。
皆さんも世界一の抽出レシピを試してみてくださいね