今回はコーヒー豆の外観を見て種類を判断するコツを書いていこうと思います。
ぜひ習得して周りの人に自慢しましょう。
そこまで難しいものでもありませんし、ちょっとしたコーヒー鑑定士の気分を味わえるかもしれませんよ。
味や香りで区別することも出来ますが、急がば回れということで今回は豆の外観に絞り説明していきます。
アラビカ種とカネフォラ種の外観の違い
まずはわかりやすい原料から比較してみましょう。
コーヒーの2大品種であるアラビカ種とカネフォラ種です。
(アラビカはコロンビア、カネフォラはベトナム産の生豆です。)
コーヒー豆の栽培品種
アラビカは横から見ると平らになっており、少し縦長になっているのが特徴です。
一方のカネフォラ種は全体的に少し丸みがある印象を受けますね。
また真ん中のセンターカット(切れ込みの部分です)が途中で止まっていることが多いのがアラビカ種、端まで切れているのがカネフォラ種ということで区別することも出来ます。
(粒によって個体差はありますので一概に言えませんが。)
焙煎後であれば膨らむので全体的に大きくはなりますが、形状の特徴に関しては基本的に生豆の場合と変わりません。
ちなみにアラビカ種でもピーベリーという変わり種は丸みがある外見ですのでカネフォラ種と間違いやすいかもしれません。
ナチュラル(非水洗式)とウォッシュド(水洗式)の区別
ここから少し難易度があがります。
外観を見て水洗式と非水洗式の区別をしていきたいと思います。
まずは生豆の状態で比較しましょう。
写真はどちらもドミニカ共和国の生豆ですが、色が全く異なることがわかると思います。
これは生豆の表面の薄皮(チャフ)の色が関係しており、非水洗式の方がチャフが多めに残っています。
焙煎すると当然ですが、非水洗式のコーヒー豆の方がチャフの出る量は多いのです。
これには精選方法に由来する部分が大きいですね。
つまり生豆でチャフの状態を見ることで、ある程度は水洗式と非水洗式を判断することが出来るわけです。
焙煎豆で比較する場合にはセンターカット(真ん中の切れ込み)を見てみましょう。
非水洗式は真ん中が黒くなっているのに対して、水洗式は白っぽい色になっていますよね。
おそらく水洗式の方がセンターカットの部分の糖質が少ないことが原因なのではないかと思います。
精選方法から見るコーヒーの違い
外観で生産国を区別
これは企業秘密です。
と言いたいところなのですが、外観だけで生産国までを区別することはなかなか至難の業なのです。
ブラジルやモカのようにまだわかりやすい国のコーヒーもありますが、豆の外観だけを見て生産国まで特定することは難しいと言わざるを得ません。
慣れてくれば既に混ざっているコーヒー豆を分析して生産国をある程度判断することも出来ますが、それには長年コーヒー豆に触れている経験がどうしても必要かと思います。
しかしアラビカ種とカネフォラ種の区別に加え、非水洗式と水洗式の区別をすることが出来ればある程度は外観だけでコーヒーを区別することが出来るはずです。
一度ブレンドコーヒーを自分なりに分析してみると、普段とはまた違うコーヒーの側面を見ることが出来るかもしれませんよ。
今回比較に使用したドミニカ共和国のコーヒー豆はこちら
ナチュラル精選 : プリンセサワイニー🔗
ウォッシュド精選: カリブマウンテン🔗