コーヒーの味を作り上げる上で大切な項目は原材料の選定です。
原料の品質が悪ければいかに焙煎などの工程で注意しても、原料由来の雑味などの美味しくない部分というのはどうしても取りきることが出来ません。
風味豊かで雑味の無い、素晴らしいコーヒー豆に出会うことが出来るということは「美味しいコーヒー」を作っていく上で大切なことです。
スペシャルティコーヒーというのはまさに「素晴らしいコーヒー豆」を突き詰めたコーヒー豆と言える存在かもしれません。
一方でコーヒーの味を決定するのは、もちろん原材料だけではありません。
1:原材料の選定
2:コーヒー豆の焙煎
3:コーヒー豆の組み合わせ(ブレンド)
大きく分類すると上記の3つのステップでコーヒー豆の味が決まります。
これに加えて抽出方法(技術)によって、1杯のコーヒーの美味しさが決定するわけです。
コーヒー豆と焙煎の関係
コーヒー豆には大きく分類して8段階の焙煎の深さが存在しています。
抽出方法や原料に合わせて適切な焙煎方法というものは変化します。
例えば浅煎りではあまり美味しいと感じないコーヒーであっても、深煎りにすることでその個性が引き立つこともあります。
逆もまた然りで、浅煎りであるからこそ原料特徴が活きるコーヒー豆もあります。
単に抽出方法で焙煎の深さを変えるだけではなく、コーヒー豆の個性を考慮して上で適切な焙煎方法を選ぶことが重要になるわけです。
また同一の豆でも水分量など保存状態によって煎り方も調整する必要があります。
焙煎職人の腕の見せどころになります。
コーヒー豆とブレンドの関係
コーヒー豆はブレンドすることでその味わいの幅を広がります。
焙煎の深さとブレンド配合によって無限に近い味の選択肢となり、単品では作り得ないコーヒーの味を作ることが出来るのです。
いつも新しいブレンドを作る時には出来上がる味のイメージを決めた上で、原料と焙煎方法を決めて試作品を作っていきます。
ある程度は想定に近いものが出来る事もあれば、なかなか思うようにいかない事も多々あります。
当店独自のブレンドについて
当店で最初に発売スタートしたのは、オリジナルブレンドとフローラル・モカブレンドの2種類です。
一度飲んで頂いた方であればわかると思うのですが、この2種類は味のタイプが大きく違います。
オリジナルブレンドはホットコーヒーに最適な、バランスの良い味わいになるように作り上げたコーヒーです。
一方でフローラル・モカブレンドは名前の通り、「花」の香りが、口に含んだ時に全体に広がる事をイメージしたコーヒーです。
詳細の配合は秘密ですが、実はこの2種類のブレンドに使っているコーヒー豆の種類自体はよく似ているのです。
焙煎方法もほとんど変わりません。
原料と配合が味にいかに影響するかわかりやすい例だと思います。
現在4種類のブレンドがありますが、今後も今までに無い味のカテゴリを目指して継続して開発していきます。
また納得出来るものが完成しましたら、皆様にご案内していきたいと思います。