コーヒーを作るためにはコーヒーのカッピングは欠かせません。カップテスト、ざっくり言うと「試飲」ですね。
当店でも目的に合わせてコーヒーのカップテストを行い、必ず味の確認をするようにしています。
多い時であれば10個を軽く超える数のコーヒーを一度に飲んで味の確認をしていきます。
カップテストですがコーヒーを口に含んで味を確認するのが目的なので、全て飲むわけではないのですが、テストする数が多くなると準備もテスト自体も楽なものではありません。
しかし、美味しいコーヒーをお届けするためには欠かせない作業です。神経を研ぎ澄まして味を判断していきます。
生豆の味を確認する作業
コーヒーの味を確認することが最初に行うカップテストの趣旨ですね。
特に今まで買ったことがないコーヒーの場合は、まずは実際に飲み、コーヒーの特徴を理解した上で取り扱いするかどうかを判断しています。
当店取り扱いのコーヒー豆は必ず一度試飲して、「このコーヒーをお客さんにも飲んでいただきたい」と感じたコーヒー豆だけを購入し取り扱いしています。
2回目以降の試飲の目的は少し異なります。
もちろん味の確認をすることが目的なのですが、コーヒー生豆の味が変わっていないかどうかを中心に判断していきます。
同じ原料でも生産する年によって味が変わる事もあり、焙煎の仕方で工夫するか場合によっては取り扱いを中止するようにしています。
これは一般的なコーヒー豆だけでなく、スペシャルティコーヒーに関しても同様です。
例えスペシャルティコーヒーであっても、農作物である以上は年によって出来が変わりますのでロットが変わった場合には特に念入りに確認するようにしています。
新しいコーヒーを開発する作業
もちろん原料を選定すれば商品が出来上がるわけではありません。
そこから「いかにして原料のもつ特徴を引き出す焙煎や配合をするか」というところが腕の見せどころです。
特に配合に関してはコーヒーの味を決めるレシピのようなもので、数%の違いでも出来上がる一杯のコーヒーの味に変化があるため、完成する味を具体的にイメージしながら試行錯誤を繰り返し、コーヒーを作り出しています。
特にフローラル・モカブレンドに関しては非常にデリケートな味の原料を組み合わせているためか、イメージの味に近づけるために相当時間を費やしました。
「口の中に広がる花の香り」に近づけたとは思いますが、また改善するためにチャレンジは続けていきたいと考えています。
https://youcoffee.thebase.in/items/34387758
完成した製品を確認する作業
これも非常に重要な工程です。
原料・焙煎の仕方・配合を決定し製品を作っているわけですが、目的の味に出来上がっているかは定期的に確認しています。
当店で取り扱っているコーヒー豆は決して安いものではありません。
コーヒーを購入していただき、飲む一杯のコーヒーが特別な「至福の時間」となるように心がけて品質の良い美味しいコーヒーをお届けしていきたいと考えています。