当たり前のことですが、コーヒーを飲もうとすると豆を粉にひかないといけません。
コーヒー豆を粉砕する時に香りが発生するのですが、その香りは時間と共に少なくなっていきます。
コーヒーの香りを楽しむのであればコーヒーミル(グラインダー)を使ってコーヒー豆を粉砕することが大切です。
少し手間はかかりますが、ぜひ豆のまま購入してコーヒーの香りを楽しみましょう。
コーヒーミルには幾つも種類があります。
家庭用のミルであれば手動式と電動式に大きく分類することが出来ます。
さらにその中でも粉砕方法によって種類が分かれています。
美味しくコーヒーを淹れるためにミルに求められる最低条件は、均一に挽くことができるかどうかということです。
細かいことを言い出すと他にも山のようにありますが、挽き目にムラがあると抽出も部分部分で差が出てしまうので味が一定になりません。
コーヒーミルのおおまかな種類について
手動式のコーヒーミル
手動式のコーヒーミルの構造はコニカルカッター(コニカルグラインダーとも)と呼ばれているタイプで、臼(うす)のような歯ですりつぶすようにしてコーヒーを粉砕していきます。
ダイヤルを回して粉の挽き目を調整します。
設定によってはかなり細かく粉砕することも出来ますが、手動タイプの場合コーヒーを粉砕するためにはなかなかの時間と労力を要します。
煎りが浅いコーヒー豆を挽く場合や、細かく挽こうとするときは結構しんどいかもしれません。
カリタ コーヒーミル 手挽き KH-3 #420771,600円〜
電動式のコニカルカッター式もあります。
大きな違いは手動なのか電動なのかというぐらいですね。私はこのタイプを持っていないのですが、静電気の発生がすごく微粉の掃除が大変と聞いたことがあるので神経質な方にはおすすめしにくいですね。
Kalita セラミックミル コーヒーミル C-90 ブラック
6,617円〜
電動式のコーヒーミル
電動式ミルでよく見かけるのはブレードグラインダーとフラットカッターの2種類です。
ブレードグラインダーはプロペラ式とも呼ばれますが、刃の部分が回転することでコーヒー豆を粉砕するタイプの機械です。ミキサーを想像してもらえば良いと思います。
2〜3,000円程度のものもあり価格的にも割安なのですが、コーヒー粉の粒を一定に保つことは難しいです。つまり非推奨です。
そこまでこだわらないよ、という方には便利です。数年前に帰省すると我が家の実家にありました(苦笑
2,194円〜
一方のフラットカッターは名前の通りコーヒー豆を切るようにして粉砕する方法です。
粉の挽き目を均一にしやすく、味の良さを追求するのであればこちらのタイプのコーヒーミルを使用されるといいでしょう。
カリタ コーヒーミル ナイスカットG クラシックアイアン #61101
19,683円〜
エスプレッソ用のコーヒーについて
エスプレッソ用にコーヒーを粉砕するのであれば、普段使用しているコーヒーミルでは粒子が大きく不向きです。
エスプレッソを作る際は、ドリップで使用する粉よりももっと細かくパウダー状に近い状態まで粉砕して、専用のエスプレッソマシンで高圧力をかけて抽出します。
粉が荒いと抽出が不十分で美味しくエスプレッソを入れることが出来ないのです。クレマの出来も悪くなるのでラテアートも難しくなるでしょう。
そのためエスプレッソ用にコーヒーを粉砕する際にはコニカルカッター(すり潰し式)でエスプレッソ用の極細挽きまで粉砕したものを使います。
有名どころはやはり「デロンギ」でしょうか。エスプレッソマシンといえばデロンギの名前が真っ先に上がるように感じます。エスプレッソ用のミルも開発していますね。
デロンギ コーヒーグラインダー 「デディカ」 KG521J-M
19,600円〜
デディカKG521J-Mはデロンギがこだわりをもって2017年に発売したニューモデルですがレビュー欄を見ると賛否両論のようですね。
豆のままでは抽出されないの?
少し話はそれますが、豆のままでコーヒーを抽出することは出来るのでしょうか?
実際に試してみるとわかりますが抽出できないわけではありません。が、相当な時間が必要になります。
例外がアルコールを使った場合で、コーヒー豆をお酒の中に入れていると常温であってもコーヒーを抽出することが出来ます。
もちろんお酒に入れて即飲める程に抽出されるわけではありませんが、一晩程でも結構な色まで抽出されることがわかります。
カルーアや珈琲焼酎などはこのようにして作られるわけですね。
私自身もお酒は弱いのでそんなに飲みませんが、カルーアは飲みやすく好きなお酒です。
飲み過ぎには注意しながら、コーヒーリキュールも試してみたいものです。