スペシャルティコーヒーでは殆ど見かけませんが、コーヒー豆には割れている豆や、異物が混入していることがあります。
これらは欠点と呼ばれ特に一般的に流通しているコーヒーの場合、混入していることが多いために味覚面で影響を与えます。
上の写真はパナマ ラ・エスメラルダ ゲイシャの焙煎後のものです。
さすが焙煎後にハンドピックしても欠点を見つけることは殆どありません。
何故欠点のものが混入するのでしょうか?
欠点豆や異物が混入するのは農作物である以上宿命とも言えます。
熟したコーヒーチェリーを収穫する際に、手作業で収穫するのであれば木の葉や枝が混入することはありませんがブラジルのように機械で収穫するのであれば異物は避けては通れない課題です。
また収穫後の乾燥工程でも地面に直接コーヒーチェリーを並べて乾燥させるのであれば、当然その段階でも異物が混入する可能性はあります。
異物以外の欠点としては欠け豆や発酵豆、虫食い豆などがありますが、これらは収穫時点では完全に除去することが出来ないために機械を中心として選別を行うことで除去されます。
それでも100%取り除けるわけではありませんので、残ってしまったものが実際に焙煎する際に欠点豆として出てくるわけですね。
こちらの写真はエチオピアのグレード4をテストロースターで焙煎して、欠点豆だけを選別したものです。
100gを簡単に選別してだけでこれだけ出てきます。
やはり全体的に欠点豆が多いですね。
スペシャルティコーヒーと欠点豆
一方でスペシャルティコーヒーを見ていますと、欠点豆の混入率は非常に少ないです。
モカイルガチェフェ グレード1などのように、欠点豆で格付けが行われるのであれば当然なのですが、他のコーヒー豆を見ていても全般的に少ない傾向にあります。
欠点豆をハンドピックで極力取り除くことによってコーヒーの雑味を少なくしようとした、美味しさへのこだわりの結果ですね。
当店のコーヒー豆について
当店で取り扱いしているコーヒー豆を見ていても、やはり欠点が全く含まれていないというコーヒーはありません。
焙煎豆の生豆の段階、それと焙煎後の状態を目視でハンドピックして出来る限り取り除くようにしています。
時間はかかりますし、やはり完璧に取り除けてはいないとは思いますがより美味しいコーヒーをお届けしていくためにもこだわって続けていきたいと思います。