日々雑記を書き続けている当店のブログですが、今回で実は200回目となります。
早いものですね。
今回は少し変わったネタを書きたいと思い、家庭でコーヒー生豆を焙煎する方法について少しご紹介したいと思います。
コーヒー豆を焙煎するためには特別な焙煎機が無ければ焙煎できないというわけではありません。
もちろん高品質なコーヒー豆を求めると焙煎機は必須ですが、家庭で楽しむのであれば身近にあるものでもコーヒー豆を焙煎することが出来ますので、今回はコーヒー豆を焙煎する方法についてご案内させていただこうと思います。
過去記事
<家庭でもできる手動式コーヒー焙煎>
コーヒー豆を焙煎するために準備するもの
実際に家庭で焙煎に使う際の器具です。
基本的には家に元々ある調理器具でなんとかなるはずです。
コーヒー生豆
まずはこれが無いことには始まりません。
「コーヒー生豆が無い!」という方は当店までお気軽にご連絡ください。
ご注文いただく際、備考欄に「生豆で」とご指定いただければ非常に浅く焙煎したコーヒー豆をお届けします。 (個人的に品質面が心配なのでごくごく浅めに焙煎して軽く熱を通します。)
価格に関しましては焙煎豆と同値とさせていただきます。
またブレンドコーヒーについては、企業秘密のため生豆対応外となりますのでお願いいたします。
ご自分でブレンドして「マイブレンド」を作ってみるのも面白いかもしれませんよ。
フライパンや銀杏煎りなど
生豆を焙煎するために使います。
コーヒー生豆は焙煎すると薄皮(チャフ)が取れていきますので、蓋がある器具を用いる方が飛び散りません。
焙煎後に家族に怒られないようにするためにもチャフ対策はしっかりとしておきましょう。
ステンレス製のざるなど
これは無くてもなんとかなるのですが、焙煎後のコーヒー豆からチャフを取り除く際に使います。
チャフが入っていると雑味の元となりますので、出来るだけしっかり取り除くようにしましょう。
家庭のある器具を使っての焙煎方法
さて、実際に焙煎していきましょう!
作業自体は特別難しいものではありませんが、それなりの労力が必要になりますので頑張りましょう。
①熱源を着火します
火力の調整のし易さを考えるとガスコンロが無難でしょう。
出来るだけ換気扇に近い場所で焙煎することで煙を少なくすることができます。
火力が強すぎると表面だけ焦げてしまい芯まで焙煎することが出来ませんので、中火ぐらいである程度の距離を保つことが大切です。
②焙煎を進めていきます
生豆を焙煎用の器具に入れて加熱していきます。
熱源から一定の距離を保ちながら、焦げないように振り続けますが煎りあがるまで20分近くかかりますので結構疲れます。
出来るだけ負担が少なくなるように、大きく振らないように続けることが手動式で焙煎するコツです。
③音を聞いて焙煎の進行状況を確認
15分ほど焙煎を続けているとパチパチと弾くような音が聞こえるようになるはずです。
これがコーヒー豆を焙煎するときに発生する「ハゼ」と呼ばれるもので、豆は膨張し一気に膨らみ、コーヒーチャフが剥がれていきます。
一度目のハゼ音が聞こえたタイミングが、大体 浅煎り~中煎りに相当する焙煎となります。
浅めのコーヒーを楽しみたいのであれば、この辺りで焙煎を止めます。
ここからさらに加熱を続けているとしばらくするともう一度パチパチとハゼ音が聞こえてきます。
この段階になると深煎りに相当する焙煎に進んでおり、豆自体の熱も高温になっていることから焙煎の進行が非常に早くなります。
のんびりしていると真っ黒になりますので、細心の注意を払って焙煎を中止するタイミングを見極めねばなりません。
④焙煎豆からチャフを取り除きます
狙っている深さまで焙煎したら、それ以上焙煎が進まないように、ステンレス製のざるなどに移してよく振ります。
焙煎直後のコーヒー豆は200度前後の高温ですので、火傷には十分注意してください。
ここでチャフを取り除いていくわけですが、豆に触れないように注意しましょう。
冷めてきたら保存用の容器へ入れて、無事マイローストコーヒーの完成です。
マイコーヒーを美味しく飲むコツ
何事も出来たてが一番おいしいという印象があるので、コーヒー豆も焙煎直後に飲みたくなりますが、ここはグッと我慢しましょう。
焙煎直後のコーヒー豆は、成分の変化がまだ起きている最中で安定していません。
個人的には2~3日経過したコーヒーがオススメです。
もう一点の注意点は、くれぐれも焙煎直後のコーヒー豆を「ミルで粉砕しない」ということです。
私は以前、焙煎直後のコーヒー豆を家庭用ミルに入れて、見事ミルを壊してしまうという悲劇に至りました。
先ほども書きましたが焙煎直後のコーヒー豆は非常に高温で、コーヒーミルの故障につながります。
必ず温度が低くなってから粉砕するようにしましょう。
焙煎するための手間は相当ですが、焙煎中の香りを楽しめることやお好みに焙煎出来ることを考えると自分で焙煎するのもなかなか楽しいものがあります。
ぜひ一度チャレンジしてみてください。
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