コーヒー豆は非常に多くの品種が存在しています。
アラビカ種とカネフォラ種という大きな分類はありますが、例えば同じアラビカ種でも複数の種類があるのです。
例えば有名なゲイシャやブルボンといった品種もアラビカ種の一つです。
コーヒーの起源はエチオピアのティピカと考えられていますが、そこから数多くの国へ運ばれ栽培され長い年月と共に品種が増えています。
そういった自然に品種が増えるのとは異なり、人間が意図的に品種を作り出すこともあります。
コーヒー豆のハイブリッド
一昔前までは生産性の面に重視して品種改良が行われていました。
収穫量が多くなる事や病害虫に強くなることを重視していたようですが、最近では収穫面だけではなく味覚も重視して研究されています。
アラビカ種とカネフォラ種というのは染色体の数が異なりますので通常の状態ではこの2種類で受粉することはありませんが、突然変異などの特殊な条件下では受粉させることが可能になるそうです。
カネフォラ種の強さとアラビカ種特有の上品な味わいを持ったコーヒーを作り出すことも不可能ではないわけですね。
コーヒーの木の病害虫対策や生産性というのは、生産者にとっては非常に重要な課題の一つです。
そのため日々研究が行われ、より良い品種を研究されているのです。
品種と味わいの関係
基本的に国によって品種はある程度決まっていますが、農園によっては様々な品種を生産する試みもしていますので、飲み比べすることで品種と味わいの関連をより深く知ることが出来ます。
ブラジルでは主要品種はムンドノーボと言われていますが、ブルボン種のコーヒー豆も昔から生産されています。
ブラジルブルボンはその特徴的な香りと味わいから、別名ブラジルモカなどとも言われているコーヒー豆であり、同じ環境下でも品種によって味わいが大きく変わることがよくわかります。
ここに更に精選方法によって味わいが変化していくわけですね。
特に最近ではスペシャルティコーヒーの普及でよりこだわった生産方法をされている農園も増えてきています。
美味しいコーヒーの原料は生産農家の日々の研究と努力によって生み出されているのです。