長年ペーパードリップを主流で使っていたのですが、最近ネルドリップの布が傷んだために新調したのもきっかけにネルドリップにはまっています。
必要な道具はネルドリップとコーヒーだけという、準備は非常に簡単な一方で抽出後の手入れが結構手間なのです。
その手間も美味しいコーヒーが飲めることを考えれば苦にはなりません。
と言いたいところなのですが、毎日の事なので出来るだけ負担が減るに越したことはありません。
ネルドリップの手間がかかるポイントと、その味わいの魅力について書いていこうと思います。
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ネルドリップの手間がかかる点とは?
早速ですが、ネルドリップのどこに手間がかかるのでしょうか?
抽出方法自体はペーパードリップと大きく変わるものではありませんので、特別手間がかかるわけではありません。
強いてあげればネル自体にお湯を注ぐことで温めることで、抽出液の温度を高く保ちやすくなるぐらいですかね。
手間がかかるのは抽出後のネルの手入れです。
まずはネルに残ったコーヒーの抽出カスを綺麗に取り除かなければいけません。
ここで簡単に取ることが出来れば問題無いのですが、コーヒーカスだけを取り除こうとすると意外と面倒です。
エスプレッソのようにワンタッチで簡単にコーヒーを取り除くことが出来れば手間もかかりませんが、ネルの場合は布を反転させて取り除こうとしても結構な量の抽出カスが布に残ります。
水で軽く洗い流せば簡単に取り除くことが出来るものの、水を含まない「コーヒーだけ」を取り除くのは難しいようです。
また保管する際にも注意が必要で、水につけたままの状態を保つことが大切です。
抽出しない日も基本的に毎日水を入れ替えすることが必要で、これもなかなかの手間です。
しかし水の入れ替えをしないと衛生的に問題があるため、やはり定期的に水を入れ替えすることを忘れてはいけません。
毎日は無理でもせめて2日に1日ぐらいは水を入れ替えておきたいところです。
このように管理に手間がかかるためにネルを使う人はなかなか増えないのかもしれません。
また負担を減らす方法も考えてみたことはあるのですが、画期的な方法は特にありません。
ネルドリップで抽出したコーヒーの味わい
ペーパードリップに使う紙も高いものでもありませんので、費用的な理由でネルドリップに変更する必要はありません。
なぜこれだけ手間がかかるネルドリップでわざわざ抽出するのでしょうか?
やはりその理由はペーパーとはまた違う味わいにあるのでしょう。
ネルドリップは名前の通り抽出に用いる材質は布です。
細かい材質の布を使っているとはいえ、紙に比べるとやはり粗い構造になっておりペーパーではほとんど抽出されることの無い油脂分などもネルドリップであれば抽出することが出来ます。
滑らかな口当たりを感じる理由はそこにあります。
ちなみにネルドリップは使い続けることで、少しずつ色が変わっていきます。
(コーヒー独特の茶色に近づいていきます。)
洗剤を使ってあらうのは厳禁で、使えば使うほど「味」が出る抽出器具と覚えておきましょう。
ネルドリップは「最高の抽出方法」などとも言われる飲み方です。
ぜひネルドリップの色がベテランの風格を放つようになるまで使い込んで、究極の一杯を味わってください。