
明けましておめでとうございます。
年が明け2017年、平成では29年になりました。
昨年誕生した当店ですが、お陰様で多くのご縁をいただくことができました。
本年も何卒宜しくお願い致します。
年始1つ目の記事は何が良いかなと思ったのですが、普段仕事で忙しい方も年始はお家でゆっくりとコーヒーを楽しまれているのではないかなと思いましたので、「”お湯割り”というハンドドリップの淹れ方」をご紹介しようと思います。
ドリップコーヒーをお湯で割る
コーヒーの抽出方法で最も一般的なのはハンドドリップでしょう。
器具も手軽に揃えることが出来ますので、初めてのコーヒー抽出方法がハンドドリップという人も多いと思います。
しかしこのハンドドリップ、意外と奥が深く難しいのです。
単にお湯を注いで抽出するだけであれば良いのですが、味を安定させて美味しく抽出したいというのであれば注意しなければいけない項目が幾つもあります。
特に味を安定させるという点においては粉の量や湯温、抽出時間などを一定にする必要があり、ある程度練習が必要になります。
一般的なハンドドリップの方法については以前にも記事にしたことがありますので、そちらを参照ください。
今回は通常の抽出方法とは違う、少し変わった抽出方法を試してみましたのでご紹介させていただきます。
コーヒーの美味しい部分だけを抽出する
コーヒーの抽出では一気に全ての成分が抽出されるわけではなく、段階的に抽出されます。
酸味は比較的抽出が早く、苦味の中でも特に全体的に重たく感じる苦味は抽出に時間がかかると言われています。ですので、抽出工程の後半で抽出されます。
以前に4:6メソッドのお話を聞く機会がありブログに書いたことがありますが、それもこの抽出の原理で
美味しい成分を優先的に抽出する方法と考えることが出来ます。
コーヒーをお湯で割る
今回私が試したのは抽出液をお湯で割るという方法です。
例えばコーヒー2杯分を抽出するのであれば1杯分の量を抽出した時点でドリッパーを外し、抽出を止めます。
その後にお湯を注ぎ足して(残りの1杯分相当)、抽出完了です。
抽出液にお湯を注ぎ足すことに最初は抵抗を感じますが、実際に試してみると雑味の無い、まろやかな味わいのコーヒーを飲むことが出来ました。
口当たりの良い味わいですが、苦いコーヒーが好きな人には物足りないと感じるかもしれません。
改めて考えるとコーヒー抽出液の成分の90%以上は普通に抽出しても水分なわけですから、抽出を早めに止めてお湯で割ってもそれほど薄くなり過ぎるなどの影響はしないようです。
お好みで抽出を止めるタイミングを変更することで、また違う味わいを楽しむことが出来そうです。
お湯を追加で入れることに最初は不安を感じますが、一度ぜひ試してみてください。
コーヒーの新しい楽しみ方を見つけることが出来るかもしれません。
それでは、2017年もどうぞ宜しくお願い致します。