依然としてコーヒーは高値推移です
海外のコーヒー国際相場が依然として高値推移の状況です。
最大生産国ブラジルのカネフォラ種が降雨不足の影響により不作の予想に加え、ベトナムも今年は減産が報じられています。
カネフォラ種コーヒーの最大産出国であるブラジル、ベトナム両国が不作となり、単年度での供給不足となっていることが背景にあります。
また来年度はブラジルが不作年になるため、価格は下がりにくい状況が続くことが想定されます。
コーヒー相場が上昇する理由には単純な需給バランスによるものはもちろんですが、投機ファンドによる影響も非常に大きいです。
投機筋がコーヒー相場に介入すると相場が急変動する可能性が非常に高くなるのです。
投機筋は将来的にその銘柄の値動きを予想して売買を行います。
そのため来年度の生産量が不足する可能性が高い現時点では、投機筋が購入に動きやすく相場が下降しにくい状況になることが考えられるわけです。
アメリカ大統領選挙を終えて
先週はアメリカ合衆国大統領選挙がありましたね。
世界的に注目されている選挙だけあり、株価や為替に非常に大きな影響を与えました。
為替は選挙前には1ドル=101円近くまで円高に動いた場面もありましたが、選挙を終えて反発し現在106円前後の円安に動いています。
コーヒーに限りませんが輸入(もしくは輸出)は為替レートの影響を受けて価格が変動します。
急激に円安に進みと輸入商品は割高になりますので、コーヒー生豆を購入すること考えるとある程度の水準で落ち着いてほしいところです。
コーヒーの価格は今後どうなるのか?
おそらくはしばらく高値での値動きが続くはずです。
年末に近づくとヨーロッパでの需要が高まり、コーヒーの価格は高くなる傾向にあります。
加えて供給不安は短期間で解消される問題でもありませんので、半年~一年間は高値推移をする可能性もあります。
また先述のトランプ氏の発言次第では、コーヒー相場及び為替どちらも大きく動く可能性もあり注意が必要です。
コーヒーは日常的に購入するものですし、どこかのタイミングで価格が落ち着いてくれることを願っています。
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