コーヒーの木には赤い実がつきます
焙煎豆の印象が強いので「コーヒーは黒い」というイメージがどうしてもあると思います。
もちろんそれは間違いではないのですが、コーヒーの産地に行っても黒い実がついている木を見ることはまず無いでしょう。
(黒くなるまで樹上乾燥させるトミオフクダ氏の農園や欠点豆などで黒くなる場合もありますが)
一部では黄色い実のイエローブルボンなどの品種も存在しますが、コーヒーの実は一般的に赤い実がつきます。
サクランボのような外見から「コーヒーチェリー」の名称で呼ばれています。
コーヒーチェリーの果肉
コーヒーチェリーの外皮と種の間に果肉にあたる部分があり、これは食べることも出来ます。
通常は生豆を取り出す工程で果肉は取り除かれ堆肥などに再利用されるため口にすることはまずありませんが、産地を訪問するとチェリーを食べることもできます。
(農園主の方に承諾は得てくださいね。)
味わいは甘く、本当にサクランボのような風味です。
ただし果肉の部分は非常に少なく、一つの果実の中で食べることが出来るのは僅かです。
カラカスティ
先ほども書きましたが、コーヒーの実の果肉部分は堆肥にして使用するか、捨てるかのどちらかが一般的です。
捨てるとやはり環境面に影響を与えることが懸念されますので、近年では堆肥化し再利用することが多くなっているようですね。
出来るだけ環境に配慮した素晴らしい試みだと思います。
もう一つの方法が紅茶(の代わり)として飲む方法です。
果肉部分を乾燥させたものを、紅茶と同様にお湯で抽出し飲用に利用します。
「カスカラティ」の名称で販売されているおり、日本でもたまに見かけることもありますが、あまりまだ一般的ではありませんね。