私の書きたいことを色々と書いてきたコーヒーブログも今回で100回目になります。
小学校の作文で400文字書くのも苦痛であったことから考えると大きな進歩です。
100回目となる今回はなにか面白い内容の文章を書きたいと思っていましたが、簡単に面白い記事が見つかるわけもないので家庭でコーヒーの木を育てる方法をご紹介したいと思います。
コーヒーの木を日本で育ててみる
コーヒーを種から育てようとするとまず種をどこから入手するのかという問題に直面します。
普段私たちが「コーヒー豆」と呼んでいるものがコーヒーの果実の種です。発芽させて育てるためには”焙煎前の生豆”でさらに”殻が付いている状態”である必要があるのですが、日本でその状態のコーヒー豆を入手するのは困難です。
基本的に輸入されてくるものではないので、購入することが出来ないわけです。
しかし諦めることはありません。
種は売られていないものの、発芽後のコーヒーの木であればインターネット通販や雑貨屋などで見かけることがありますので、コーヒーを育てたいという場合にはそのような方法で入手されるといいでしょう。
100円均一のお店で見かけることもありますが、在庫量はそんなに潤沢にあるわけではないようですね。
コーヒーの木を育てる際の注意点
コーヒーの木は花が咲き、実が着くまで数年間の時間がかかる植物です。
そのためコーヒーの木を育てる際には数年にわたり育てられる環境を準備することが大切です。
特に注意したいのが真冬の寒さですね。
氷点下になるほどの気温になりますとコーヒーの木が耐えられませんので室内に移動させるなど対応してあげるといいです。
また大きく成長する植物ですので、生長するに従って大きな鉢に植え替えすることも必要になっています。
品種によって実を付ける条件が違います
コーヒーの品種は大きく2種類に分かれます。
アラビカ種とカネフォラ種というコーヒーです。
アラビカ種は自家受粉し、一つの木で実をつけることが出来ます。
しかし一方でカネフォラ種は他家受粉の植物ですので、実をつけるためには最低でも二つ以上のコーヒーの木を育てる必要があります。
日本で販売されているコーヒーの木は品種が明記されていない事がほとんどだと思います。
区別することは難しいですが、コーヒーの葉である程度判断することも出来ます。
アラビカ種は葉の大きさが15cm程なのに対してカネフォラ種は22cm近くと一回り大きなサイズであることがわかります。
おそらくですが、日本で販売されているコーヒーの木の多くは病害虫に耐性のあるカネフォラ種が多いのではないかなと思います。
カネフォラ種は他家受粉ですから、コーヒーの実を収穫したい場合には最低でも二つの苗を買っておけばどちらの品種であっても実が着くことを期待することが出来ます。
私も個人的にコーヒーの苗を育てています。
今年で5年目程になるはずですが、残念ながら花もまだ咲きません。
年々大きくはなっていますので、いつか実がつくことを期待して育てていきます。
種から育てる場合
種から育てる方法も書いておきます。
種から育てる場合には「パーチメント」と呼ばれる殻がついたままの豆を使用します。
種が新しい程発芽率が高くなります。またあまり乾燥していない豆の方が良いです。
種を植える際には前日に一晩水につけておきます。
翌日に指の第二関節部分ぐらいまで穴をあけそこに種を植えていきます。
発芽するまでは数週間かかり、発芽後双葉が出るまでさらに2~3週間を要します。
発芽後は直射日光と防寒対策を行い育てていきましょう。
冬場に枯れないようにすることが重要で室内で育てる方がいいです。
生豆からでも発芽します
ここまで書いてきた通り、基本的には精選された生豆ではなく、その前段階にあたる「パーチメントコーヒー(殻付きのコーヒー生豆)」を使って発芽させていきます。
精選段階で水分を乾燥させすぎることや、殻部分がなくなることで耐久性が弱くなることが生豆から発芽させない理由なのだと思います。
しかし確率はかなり下がりますが、精選後の生豆からも発芽しないわけではないようです。
以前に一度、たまたまこぼれて地面に落ちていた生豆から発芽していたことがあります。
運が良ければ焙煎前の生豆を使用してコーヒーの木を育てることも出来るかもしれませんね。
ちなみにコーヒーの木一本から収穫することの出来るコーヒー生豆は最大で600g前後と言われています。
杯数に換算するとなんと50杯近くの豆しか収穫することが出来ないわけですね。
日本国内で、ブラジルやコロンビアのようなコーヒー産地のように大きく育てるのは至難の業でしょうから、収穫量は当然さらに少なくなるでしょう。
数年間苦労して育てたコーヒーが収穫できるようになったとしても、意外と飲むことが出来る杯数はそんなに多くないわけです。
ただ、自分が一生懸命育てたコーヒーを飲むことが出来ればその感動は大きいかもしれませんね。
私もいつか収穫出来ることを夢みて引き続きコーヒーの木を育てていこうと思います。