コーヒー豆は鮮度が大切です
コーヒーを楽しみ上で「香り」の存在は大切です。
コーヒーを粉に挽く時の香り、そしてお湯を注いだ際の香りはコーヒーを飲む醍醐味と言っても過言ではないでしょう。
このコーヒーの香りは生豆の状態では発生しておらず焙煎工程後に始めて発生します。(前記事参照)
使用する原材料の生豆や焙煎方法によって異なるのですが、香りはいつまでも残っているわけではありません。
焙煎後のコーヒー豆からは香りだけでなく炭酸ガスが発生するのですが、この炭酸ガスの中にもコーヒーの素晴らしい香りが含まれているのです。
炭酸ガスは時間経過と共に抜けていきますので、コーヒーの香りを最大限楽しみたいのであれば、焙煎後は長期間保存せずに飲む、ということが非常に大切になるのです。
古くなったコーヒーの香りと味わい
焙煎して時間がすぎていくにつれ、コーヒーの華やかな香りは減少していき、味わいも酸味や甘みよりも渋味などを強く感じるようになっていきます。
これは特に酸素に触れて劣化した場合に起こりやすい現象です。
焙煎後のコーヒー豆は保存効果のある袋に入れられていることが一般的です。
ガスバリア性のある外装フィルムの場合、外からの空気は遮断しているので品質を維持することができるのです。
一方で開封した後はその保存効果が失われます。
出来るだけ開封後は早めに飲むのが原則なのですが、保存が必要な場合には、コーヒーが急激に酸素の影響を受けて品質が変化していきますので、”どのように保存するのか”というのが重要になってくるわけですね。
コーヒーを保存する上では「酸素」「水分」に触れさせないことが特に重要です。
美味しいコーヒーを飲むためにも保存はきっちりと行いましょう。
匂いがうつりやすい
抽出後のコーヒーカスが脱臭剤代わりになることはご存知の人も多いと思います。
しかしそれは抽出後のコーヒーカスに限らず、抽出前のコーヒーにも同等の効果はあるのです。
つまり匂いが強いものとコーヒーを一緒に保存していると、その匂いがコーヒーについてしまいやすいのです。
温度が低い状態で保存するほうがコーヒーを長期保存する上では好ましいのですが、匂い移りを考えると冷蔵庫での保管は控えたほうがいいかもしれませんね。
当店でのコーヒーの賞味期限
当店のコーヒーは「より美味しい状態で飲んでいただきたい」という考えから、製造後三ヶ月間を賞味期限として設定しています。
賞味期限を超えても飲めなくなるわけではありませんが、最も美味しいコーヒーを飲める期間として設定しています。
もちろん開封後は賞味期限内であっても出来るだけ速やかに飲んでいただける方が望ましいです。