今回はコーヒー生豆の流通に関する内容を書いてみようと思います。
当店で取り扱いしているコーヒー豆の多くはスペシャルティコーヒーであり、生産農家や品種が特定されているものが多いです。
しかし実はコーヒー生豆全体の流通量から考えると生産農家で作られたあとに混ぜられていないコーヒー豆というのは意外と少ないのです。
スペシャルティコーヒーがある価値が高い理由の一つでもあるのですが、その理由について少し書いていきます。
一般的なコーヒー生豆の場合(コマーシャルコーヒー)
赤道付近の中南米を中心に非常に多くの国でコーヒー生豆は生産されています。
ブラジルで生産されたコーヒー豆はブラジルサントス、コロンビアであればスプレモやエクセルソといった名称で取引されているわけなのです。
これら「ブラジルサントス」や「コロンビアスプレモ」などの名称は通称や格付け(グレード)であり、生産農家の名前ではありません。
例えば農協のような場所をイメージしていただければわかりやすいかと思います。
各農家で生産されたコーヒー豆の多くは農協に一旦集められ、乾燥などの工程を経て袋詰されます。
この段階で複数の産地が混ぜることが多いため、生産農家や品種を正確に特定することが難しいのです。
(アラビカ種かカネフォラ種はもちろん正確に分類します。)
スペシャルティコーヒーの場合
スペシャルティコーヒーは基本的に生産農家や品種まで特定することが可能です。
トレーサビリティの面でもしっかりとしていることが多く、それがスペシャルティコーヒーの価値の一つとも言えますね。
素晴らしい味覚特徴があることがスペシャルティコーヒーの状態であることから考えても、産地を特定することが可能ということはある意味では当然かもしれません。
「基本的に」という書き方をさせていただいたのは、特に品種に関しては単一の品種とは限らない場合もあるためです。
この場合、生産農家については特定可能ではあるのですが、品種については断定することが出来なくなります。
複数の品種の生豆を混ぜる理由については、異なる品種同士を混ぜることで新しい味わいを作り出す目的や生産量の都合などが考えられます。
コマーシャルコーヒーとは少し違う理由ですが、スペシャルティコーヒーだからといっても必ず単一の品種というわけでもないのですね。
最後にご報告
12月を慌ただしく過ごしているうちにブログの更新が殆ど出来ていないということに気づきました。
年明け以降はもう少し定期的にブログを更新出来るように頑張ります。
また年内には最後にもう一度ブログをアップしたいと思っています。
それでは引き続き、ゆう珈琲をよろしくお願いいたします。