
先日通販で購入した手動式焙煎機の「いりたて名人」。
ガスコンロで4分間加熱するだけで簡単に美味しいコーヒーが焙煎できるというので、家で使う趣味用に購入したわけですが、そんなに簡単に焙煎できるわけはありませんでした。
適当に煎るだけであれば説明書通りでも良いのかもしれませんが、「均一」に「原料に合わせて適切な深さ」に焙煎しようとするとかなり注意しながら焙煎することになりました。
これなら前から持っている直火式焙煎機(という名前の玉子焼き器型焙煎機)の方がまだ使いやすいのではないかと思いながら、休日を利用してひたすら焙煎していくことにします。
無論家族に怒られないように事前にチャフ(薄皮)の飛散防止と煙防止をしておきます。
取り敢えず説明通りにやってみましょう
先日別のブログにも書きましたが、普通に煎るとなかなか均一にならないのです。
前回焙煎したのがエチオピアの非水洗式でグレード5と欠点豆が多かったのもよくなかったのかなと反省し、自宅に置いている生豆サンプルの内まずはコロンビアから試してみます。
まずは説明書通りによると弱火で2分間加熱したところに生豆を投入し、さらに2分間で煎り上がりだそうですが、実際に測定すると6分間近くはかかりました。
生豆を投入して4分経過した時点で1回目のハゼ(パチパチという音です)が始まったので、ハゼが終わるタイミングまで待って中煎りにまで仕上げるつもりでした。

しかし思っていたよりも焙煎の進行が早く、気がついた時には深煎りの状態に。
これは浅煎りにするには思っていた以上に集中しなければ難しそうです。
また初期段階でのんびりしていると底面に接している部分が焦げているようです。
しっかりと説明書を見ると 「最後の仕上げは余熱でする」 と書いていました。
ちゃんと読まないといけませんね・・・・・
そこを意識してもう一回挑戦してみます。
ラオスのコーヒー豆を中煎りに焙煎
手元にラオスの生豆サンプルがあったので今度はラオス産アラビカを使って中煎りに挑戦していきます。
焦げるのを防止するために定期的に動かしながら焙煎していくのですが、直火式と違ってコンロに置くことが出来ますのでそこまで手に負担がかかることはありません。
20〜30秒の頻度ぐらいで振るとよさそうです。
今度はハゼが始まった段階で手で振り続けて焙煎を続けてみました。
均一に焙煎することが目的だったのですが、やはり焙煎の進行が早いためかターゲットとしているローストで止めることは出来ませんでした。
再度同じ条件で焙煎していきます。
今度はターゲットの焙煎に近づいた時点で火を消して余熱だけで焙煎していきます。
失敗することもありましたが、この方法であれば中煎り相当の焙煎でも煎りムラを防止することが出来そうです。

「いりたて名人」を使うときのコツ
さて色々試してみましたが、やはりコンロに置いているだけで綺麗に焙煎出来るというものではありませんでした。
ただし輻射熱を利用した構造で熱効率は良いのでしょう、弱火でも十分に焙煎することが可能です。
適度に手で振ることと、ターゲットのローストに近づいた時点で余熱での焙煎へ切り替えすることである程度浅い焙煎にも対応出来ますが、基本的には中煎り〜深煎りが適した焙煎機だと思います。
チャフの飛び散りも少ないので家庭で焙煎するのにはなかなか良さそうですね。
ちなみに焙煎後は投入口ではなく、持ち手の部分から焙煎豆を取り出す構造です。
飲んでみた感想
失敗を繰り返しながら焙煎したコーヒー豆ですが、実際に試飲してみました。
まずは深煎りコロンビアを飲んでみたのですが、意外と苦味は少なくまろやかな旨味と適度な苦味で非常に美味しく飲むことが出来ました。
もうひとつは中煎りのラオスですね。
ラオスは元々酸味のある中米に少し似た味わいのコーヒー豆なのですが、焙煎が浅いこともあり酸味を強く感じました。
こちらはもう少し焙煎が深いほうがよさそうです。
どちらも煎りムラは感じませんでしたので、注意して焙煎すればある程度均等に焙煎することが出来るようですね。
家庭で焙煎を試してみたいという方はぜひご参照ください。