家庭で用いられることの多いハンドドリップですが、美味しく抽出することを考えると実は意外と難しい抽出技術です。
特に同じ味を安定して作るためには繰り返し練習して覚えるしかないのですが、ちょっとしたことでハンドドリップの味を安定させることが出来ます。
少しだけ手間はかかりますが、ハンドドリップ初心者の方は一度試してみてはいかがでしょう。
ハンドドリップの抽出方法を覚えるためのきっかけになるかもしれません。
ハンドドリップが難しい理由について
まずは「なぜハンドドリップが難しいのか」考えてみましょう。
一つ目の理由が「蒸らし」の工程です。
蒸らし時間が不十分であればしっかりと抽出することが出来ずに濃度が薄いコーヒーになる可能性が高くなります。
蒸らし時間を適切にすることはもちろん蒸らしの際に注ぐ湯量も大切になります。
もう一つの理由が「お湯の注ぎ方」ですね。
実際に試してみるとわかりますが、お湯の注ぎ方や注ぐ時間によって出来上がるコーヒーの味が変わるのです。
つまり単純にお湯を注げばいいというわけではなく、「いつ」「どれだけ」という項目が大切になるわけですね。
これを抽出の都度同じ味になるようにするのは容易なことではありません。
しかし幾つかのポイントを押さえることである程度近い味を再現することは可能です。
ハンドドリップでコーヒーの味を均一にするために
先程の内容を見ていけばわかりますが、ハンドドリップで味が変わる原因は「時間」と「湯量」であることがわかります。
つまりこの2つの項目をコントロールすることが出来れば同じ味を再現する近道になるわけです。
難しく考えることは無く、それぞれの工程で適切なお湯の量を事前に計算しておきストップウォッチとデジタル式の計りがあれば実践することが出来ます。スマホのストップウォッチ機能とキッチンスケールで十分です。
例えば 300ccのお湯を使ってドリップする とします。
仮に、5回に分けてお湯を注いでいくとしてまず60ccのお湯を注ぎ30秒間「蒸らし」の時間を取るようにします。
蒸らし工程が始まってから時間を測定するとわかりやすいです。
私の場合は蒸らしの後は60ccずつのお湯を5秒ほどの時間をかけてお湯を注いでいるようです。
自分のハンドドリップがどれぐらいの時間で、どの程度の注湯量なのかを把握しておくことで、ハンドドリップの際の味を均一に保ちやすくなりますし、改善したい場合にも時間と湯量をコントロールすることで調整出来るわけです。
もちろん目的としている味によっては必要に応じてコーヒー豆の量や、コーヒーの挽き目を調整する必要もあります。
特にハンドドリップをやり始めの頃には、お湯の注ぐ量やタイミングが意外とわかりにくいものですのです。
自分好みのコーヒーを安定して淹れようと思うのなら、慣れるまでは機械の数字を確認しながらハンドドリップでコーヒーを抽出されるのもいいと思います。