水出しコーヒーについては過去何度かこのブログでも書いてきましたし、知名度の高い抽出方法のためにご存知の方も多いことでしょう。
今回ご紹介したいのは水出し珈琲と同等の抽出方法を「氷」を使って行うというものです。
必要な器具はハンドドリップの抽出器具とコーヒーの粉、氷と抽出に要する時間だけです。
特別な抽出器具は必要ありませんので手軽に試すことが可能です。
※ペーパーとネルどちらでも大丈夫ですが、抽出工程の性質上ゆっくりと水が落ちることが好ましくペーパードリップの方が向いています。
氷出しコーヒーの抽出方法
【準備するもの(ペーパードリップの場合)】
・ドリッパー(2つあれば氷を入れやすいです)
・ろ紙
・コーヒーの粉
・氷
・サーバー
氷出しコーヒーの抽出方法
① まずサーバーにドリッパーを1つ乗せて、ろ紙フィルターをセットしてコーヒー(粉)を入れておきます。
② コーヒーにお湯もしくは水を軽く注ぎ「蒸らし」の工程を行います。
氷出しコーヒーでは抽出温度が低いために蒸らしをしっかりとしておくことが美味しいコーヒーを抽出する上で大切になります。
蒸らしが不十分であると全体的にぼやけた印象の味になりますので注意しましょう。
③ 必要な氷を計量してドリッパーに氷を乗せていきます。
冒頭の写真では1杯(140cc)あたり150gで計算して300gの氷を使っています。
氷が乗り切らない場合にはドリッパーを二段重ねにするなど工夫する必要があります。
ドリッパーが二つ無いのであればペットボトルを切って代用するなどしても問題ありません。
必要な氷を乗せることが出来ればいいわけです。
④ 氷を乗せ終わったらあとは完全に溶けて抽出が完了するのを待つだけです。
気温によりますがおおよそ5~6時間で抽出が終わるはずです。
⑤ 氷出し珈琲の出来上がりです。
温度が低い条件下で抽出されているため苦味の少ないまろやかな口当たりのアイスコーヒーになります。
氷出し珈琲のメリットとデメリット
氷出し珈琲のメリットの一つが「特別な器具を必要としない」という点です。
ドリッパーがあれば作ることが出来ますので、普段からコーヒーを愛飲されている方であれば手軽に試していただくことが出来る抽出方法です。
デメリットは一度に作ることの出来る量が少ないという点ですね。
実はドリッパー二段重ねにしても300g程度の氷しか乗せることは出来ません。
出来上がり後のアイスコーヒーで300cc弱というわけです。
ある程度まとまった量のアイスコーヒーを作るのであれば水出しコーヒー用ポッドを使った方が同じ時間で多くの量を作ることが可能です。
氷出しコーヒーを作るときの注意点
水出しコーヒーは抽出中に冷蔵庫に入れた状態で抽出を進めることが出来ますが、氷出しコーヒーの場合は氷が溶けなければ抽出が始まらないということを注意しましょう。
氷出しコーヒーであっても冷蔵庫でも、もちろん時間をかければ問題なく抽出すること自体は可能です。
ただし温度が低いために氷が溶けにくく抽出には普段以上に時間を要することになります。
その一方で真夏など気温が高い状態では短時間で氷が溶けてしまうことから結果的に薄いコーヒーになることもあります。
直射日光や高温の状態は避けて作ることが望ましいです。
幾つか注意点はあるものの、これからの暑くなる時期にはオススメの抽出方法です。
ぜひ当店のコーヒー豆を使ってチャレンジしていただきたいと思います。
https://you-coffee.net/icedcoffee/
【関連動画】
氷出しアイスコーヒーの作り方