水出しコーヒーは元々オランダで開発された抽出方法だそうです。
当時オランダで飲まれていたコーヒー豆はインドネシア産のロブスタ種のコーヒー豆で、普通にお湯で抽出するとロブスタ特有の苦味と渋味が出るため、美味しく飲むための抽出方法として開発されたという背景があるようです。
最近はコールドブリューという呼び名でも見かけるようになりましたが、実際には日本でも昔から使用されていた抽出方法の一つです。
大きな点滴のような器具を利用して、一晩かけて少しずつコーヒーを抽出していきます。
お湯と違いコーヒーの成分が水に移動するまでに時間がかかりますので、飲めるようになるまでにはどうしても時間がかかるのです(大体8時間程度です)。
水出しコーヒーとカフェインの関係
水出しコーヒーは先述の通り、元々はロブスタ種を美味しく飲むために工夫した結果に考え出された抽出方法です。
抽出に利用する温度が低ければ苦味や渋味などの成分が水に移動しにくくなりますので、口当たりの良く美味しいコーヒーになる、、、という事は今となってはわかりますが、開発された当時の方の知恵は本当に素晴らしいと思います。
コーヒーに含まれる主要成分の一つがカフェインで、特にロブスタ種はアラビカ種の2倍近くのカフェインが含まれています。
コーヒーの苦味の10%程はカフェインによって感じるのだそうです。
このカフェインも、温度が低いと抽出されにくいという特徴がありますので、水出しコーヒーで抽出されたコーヒーはカフェイン含有量が低めになります。カフェインをあまり摂りたくない方がコーヒーを楽しむ選択肢の1つとして水出しコーヒーもありだと思います。
ただしカフェインレスコーヒーではありませんので、カフェインがほとんど含まれていないというわけではありません。
あくまでお湯で抽出するよりもカフェイン含有量が少なくなるというだけですので、カフェインを全く摂りたくないという方は間違わないように注意しましょう。
反対に高温・高圧力であればカフェインの抽出量は増加しますので、エスプレッソコーヒーはカフェインが多くなるというわけです。
アラビカ種を利用した水出しコーヒー
水出しコーヒーはアイスコーヒーを作るのと同様に、焙煎が深く、苦み・質感のあるコーヒー豆を使用することが多いのですが、アラビカ種だけのコーヒー豆で抽出することでもまた違う味わいを楽しむことが出来ます。
当店でいえば、ペルーのスペシャルティコーヒー 「ティアラ」(シティロースト)や、インドネシアの マンデリン(ミディアムロースト)などで作ってみても、雑味がなくまろやかで、芯はしっかりとしたコーヒーが入ります。
苦みもしっかりと味わいたい方には、アラビカ種 × フルシティローストの「アイス珈琲・アラビカブレンド」などもおすすめです。
水出しで抽出した後にそのままアイスで飲んでも雑味の無い上質な酸味を味わうことが出来ますし、電子レンジや湯煎などで加熱しても、まろやかな味わいの美味しいホットコーヒーとして楽しむことが出来ますよ。(沸騰させないように気をつけましょう)
家庭でも簡単にできる水出しコーヒー
水出しコーヒーは喫茶店やカフェなど専売特許ではなく、ご家庭でも簡単に作ることができます。
当店でもパック詰めにした水出しコーヒーや、ご自身で好きなコーヒー豆を使って作れる水出しコーヒーポットなどを販売しています。
水出しコーヒーはホットで淹れたコーヒーとは違ってまろやかな風味が楽しめますので、ぜひお試しください。
水出しコーヒーポットでの淹れ方については、こちらをご参考ください
↓↓
