コーヒーを飲むお店の事を「喫茶店」もしくは「カフェ」と呼ぶことが多いですが、この2つの違いは一体どういったものでしょうか?
なんとなく
喫茶店=昔から熟練のマスターが入れる珈琲を飲める場所、
カフェ=おしゃれな空間でコーヒーを飲める場所
という印象がありますが、この二つの違いについて改めて確認してみましょう。
喫茶店について
まず喫茶店についてです。
コーヒーだけでなく、紅茶やジュースなどドリンク関係のメニューや、サンドイッチやスペゲティなどの食事も提供されていることが多いです。
基本的には飲食店の一つという位置づけですね。
メニューにコーヒーしか置いていないお店は「珈琲専門店」と名乗っており、コーヒーの印象が強い喫茶店ですが基本的にコーヒーメニュー以外にも様々なドリンクメニューを提供されています。
カフェについて
元々カフェ自体の言葉はフランスなどで使われていた「コーヒー」を意味する言葉です。
もしくはコーヒーなどを主に提供している飲食店の事を指しており、日本の喫茶店と厳密な区別というものは実は存在していないのです。
余談
日本のカフェの起源は明治時代にまで溯ることになります。
大阪のカフェ・パウリスタがオープンし、その後様々なカフェが増えていくことになったのだそうです。
もちろんその時代にはスペシャルティコーヒーといったものは影も形も存在していないわけですが、今でいうスペシャルティコーヒーに相当する品質の豆はどうなっていたのでしょうか?
当時は味の美味しさによって取扱いが変わるといったこともありませんので、基本的には他の一般的なコーヒー豆に混ぜられていたはずです。
生豆のロットによっては一般的なコーヒー豆の中に、スペシャルティコーヒー相当の生豆が入っていることもあるわけですから、品質の当たり外れは結構大きかったのかもしれません。
今となっては当時飲まれていたコーヒー豆の味を推測することは出来ても、実際には飲むことは出来ません。
仮に当時のコーヒー豆が保存されていても現実的に飲用で使える状態ではないでしょうね。
もし時間を溯ることが出来ればぜひコーヒーが日本に入ってきた初期の頃を見てみたいものです。