コーヒー豆の品種と言えばアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ種)が有名です。
しかしコーヒーの品種はこの二種類だけではなく生産量は少ないものの、リベリカ種という品種が存在しているのです。
生産量では1%未満という非常に少ない生産量であり、あまり耳にすることは無い品種なのですが、今回はこのリベリカ種についてご紹介していきたいと思います。
リベリカ種の特徴
基本的にヨーロッパ方面で消費されていることから日本で見かけることはほとんどありません。
カネフォラ種と同様に病害虫にも強く、コーヒー豆の生産に適していない低地でも生産することが出来るという特徴があります。
ここだけ見るとカネフォラ種と同様に生産量を伸ばしていきそうなものですが、リベリカ種は非常に大きく木が育つという特徴があります。
そのため収穫が難しくなり、かつコーヒーチェリーが育つまで時間を要することなどがあり農作物として考えると管理しやすいアラビカ種やカネフォラ種が普及していったわけです。
リベリカ種の風味特徴
流通量が少ないことから飲むことは難しいリベリカ種のコーヒー豆はある意味で希少価値があると言えるかもしれません。
苦味があり後味が爽やかな口当たりをしており、アラビカ種やカネフォラ種ともまた違った独特な風味をしています。
リベリカ種と品種改良
アラビカ種やカネフォラ種は病害虫への耐性や収量を改善させる目的で品種改良が研究され続けています。
その結果非常に多くの品種が存在しており今後も増え続けていく事でしょう。
しかしリベリカ種についてはそういった試みがされていないことから原種に近い状態を維持していると言えるかもしれません。
日本でも数は少ないとはいえリベリカ種も流通していますので、リベリカ種のコーヒー豆も目にすることが出来るかもしれません。