モカコーヒーの品種はゲイシャ種なのか?

ゲイシャ種のコーヒーといえばエチオピアのゲシャ地区起源のコーヒーであることは有名です。
華やかな香りと透き通った上品な酸味のあるゲイシャの味わいは確かにモカの味わいに少し似ているところもあります。

エチオピア起源ということで、エチオピアで生産されているモカコーヒーもゲイシャ種なのかと質問を受けることがありますが、実際にはエチオピアでも正確なところは把握が出来ていないようです。

 

エチオピアモカの品種について

エチオピアコーヒーの品種についての資料を見ると「エチオピア原種(もしくは在来種)」という名前を目にします。
他の生産国であればムンドノーボやブルボン、ティピカなど品種を特定していることが多く、特にスペシャルティコーヒーであれば品種を特徴の一つとしている場合も多いです。

 

エチオピアの場合は3000種を超える非常に多くの品種が存在しているため、品種を特定することが困難であるために「エチオピア原種」という名称が使われているようですね。

そのためゲイシャ種と同等品質のエチオピアモカも中には存在しているかもしれませんが、特定するまでには至っておりません。

 

エチオピアとティピカについて

エチオピア起源のコーヒーとして、もう一つの有名な品種がティピカ種です。
むしろ元々はティピカ種の方が品種名としてはメジャーでした。

 

上品な酸味のあるコーヒーで、コロンビアなどでも広く使われていましたが現在では病害虫対策の関連でハイブリッド種など多品種への植え替えが進み、ティピカ種も見かけることも少なくなりました。

 

 

スペシャルティコーヒーと品種との関係

品種でコーヒーの全てが決まるわけではありませんが、コーヒーの品種は美味しさを決める上での重要な要素であることは間違いありません。
それに加えて欠点豆の選別や精選方法の違いによって、コーヒー生豆の持つ味は決定します。
スペシャルティコーヒーの普及により生産性だけでなく、コーヒーの品種などが改めて見直しされ、よりこだわった味わいのコーヒーが増えてきているのを実感します。
今までに無いコーヒーに出会うこともあり、コーヒーの楽しみ方の幅がより広がっているのだと思います。

 

 

もちろんコーヒー生豆の生産者だけでコーヒーの味が決まるわけではなく、原料をいかにして焙煎するかというのはコーヒーの味を決める上で大切です。
スペシャルティコーヒー生豆の持つ素晴らしい風味を最大限に引き出すことが出来るように日々研究を積み重ねていきます。

 

 

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