コーヒー生豆の賞味期限
コーヒー豆は酸素と水分により品質変化の影響が大きく、品質を維持するためには出来るだけ酸素と水分に触れないようにすることが非常に大切です。
しかしこれはあくまで焙煎したコーヒー豆の話です。
コーヒーは焙煎することで普段私達が飲んでいる香りや味わいになりますが、生豆の状態では香りはほとんどありません。
生豆は非常に硬く、粉砕することも容易ではありません。
コーヒー豆を焙煎することでようやく飲用に適した状態になるわけですね。
焙煎豆の状態では保存方法に注意しないとすぐに品質が劣化してしまいますが、生豆のまま保存していれば比較的長期間保存しておくことが可能です。
コーヒー生豆はどのぐらい保存できるのか?
保存状態にもよるので明確な回答はできないのですが、一年以上保管することが可能です。
保存状態がよければ2年以上経過しても品質が大きく変わることはありません。
コーヒー生豆の水分量は生産地で12%前後の状態に調整され日本に輸入されてきます。
水分が多いとカビの原因になるなど、品質面でマイナス要因になりますが、12%前後というのは生豆を保管する上で適している水分値です。
長期間保管していると徐々に水分量が減少していきますので焙煎の際には注意が必要になります。
もちろん長期間保管するよりも早いタイミングで焙煎し飲んだほうが美味しいコーヒーになるのでしょうが、個人的にはそこまで神経質に気にするほどの変化はないと考えています。
写真の画像は左側がパーチメントコーヒー(パーチメントコーヒーとは殻付きの豆です。通常は殻を取り除いた状態で輸入されます。)
中央がインドネシアのマンデリン、右側がコスタリカのナチュラル(非水洗)のコーヒーです。
インドネシアのマンデリンが色が濃いのがわかると思います。
精選方法による違いもあるのですが、マンデリンは水分量が多い傾向にあります。
多い時には水分量13%以上の豆もあります。
同じように見えるコーヒー豆でも産地や精選方法が違うとそれぞれに特徴が異なるので、焙煎する際にはそれに適した方法を見極めることが大切です。