有機栽培コーヒー
有機栽培と無農薬の違い
有機栽培(オーガニック)とはよく耳にする言葉です。当店でも「ペルー・ティアラ」は有機栽培で生産されたコーヒー。いわゆるオーガニックコーヒーです。
ところで、「無農薬 = 有機栽培」と考えている人も多いのではないでしょうか?
間違いではないのですが、実は微妙に違うものなのです。
「無農薬」というのは、栽培期間中に農薬を使用していない状態で生産されたものを指します。
例えば栽培前に農薬を使っていることがあれば、土壌には農薬が残存している可能性もゼロではないわけです。
一方で「有機栽培」は農薬未使用の期間が定められており、数年間にわたりその土地で農薬を使っていない必要があります。
有機栽培の方が農薬に対してより厳しい基準であると言えるでしょう。
コーヒーと農薬の関係
有機栽培以外のコーヒーは基本的に農薬を使用して生産されています。
これは病害虫などの対策でどうしても必要になってくるのです。
全てを有機栽培で作っていてはコーヒーの必要数を生産することはおそらく不可能です。
ただし、有機栽培・無農薬でないからと言って、身体への影響について心配する必要はありません。
コーヒーは果肉ではなく、中の種を焙煎して飲用します。
万が一 生豆に農薬が残存していたとしても、焙煎の際には200度近くの高温で生豆を煎るわけで、揮発性物質である農薬はこの段階で消失します。
さらにそれをペーパーフィルターなどで抽出し、固形分ではなく抽出液だけを飲むわけですので心配はいりません。
ポジティブリスト制度
残留農薬について心配する必要はない、と言えるもう1つの理由が「ポジティブリスト制度」です。
日本では農薬に対して「ポジティブリスト制度」という基準が設定され、基準が決められていない農薬に対して一律で0.01ppmという基準が設定されています。(ppmは100万分の1の単位)
これは世界的に見ても非常に厳しい基準です。
プールの中にスポイト一滴ほどの農薬が入っていたら違反という、それほど厳しい基準なのです。
コーヒーでは2008年にエチオピアとイエメンの2ヶ国のコーヒーから残留農薬が検出されました。
その当時は、「モカが日本で飲めなくなるのではないか」と大問題になったのを、今でも鮮明に覚えています。
現在は解決しモカコーヒーも問題無く飲めるように戻りました。
(モカマタリの生産地、イエメンは内戦による荒廃でコーヒーどころではありませんが。)
日本で流通しているコーヒー生豆については、安心して飲むことが出来ると言えますね。
ゆう珈琲のコーヒー紹介
ペルー・ティアラ
- 商品名
- ペルー・ティアラ
- 販売価格
-
702円(税抜価格 650円)
- 内容量
- 100g
- 焙煎の種類
- ミディアムロースト