ゆう珈琲オリジナル フローラル・モカブレンド誕生秘話

オリジナルブレンド誕生秘話

フローラルモカブレンド誕生秘話

いつもブログを書いているのはコーヒー豆バイヤー 兼 ブレンダー 兼 Instagram担当のTs氏ですが、今回は私 店長が久々に執筆。

 

先週末から販売となった、「 ゆう珈琲オリジナルの スペシャルティコーヒーブレンド 」ですが、おそらくTs氏がその製作過程を書くことはないであろうと思ったので勝手に代わりに書くことにします。

 

 

発案は真夏。7月の終わり

「スペシャルティコーヒーだけのブレンドコーヒーを作ってみたい」とTs氏が言い出したのは猛暑の最中7月の終わりのこと。
それよりもずっと前から密かに考えていたそうです。販売開始予定は10月1日、「コーヒーの日」

 

なにしろ私がブレンドするわけではないので「とりあえずやってみたら?」と即決。(無責任)

 

そこからTs氏の奮闘が始まります。

 

 

最初は「モカ」ブレンドではなかった

発売となったのは、バランスの良い「スペシャルティ オリジナルブレンド」とふくよかな香りが特徴の「フローラル モカブレンド」ですが、オリジナルの方は比較的早めに完成したそうです。

 

 

Ts氏の名前が表に出たことはないものの、今までにも依頼を受けて数多くのブレンドコーヒーを手掛けてきたTs氏。さすがです。

 

話を戻して、もう一方の「フローラル モカブレンド」ですが、実は最初は「フローラル ブレンド」で,
”モカ”の名前はついていませんでした。

 

 

当初は、独特なクセの強い香りと味わいを持つ「プリンセサ ワイニー」を前面に出していたので、モカのブレンド率は今より低い配合でした。(そのため商品名にも「モカ」はつけられません。)

 

しかしプリンセサワイニー独特のクセは本当に主張が強く、決して高くないブレンド率であったにも関わらず、はっきりとプリンセサワイニーだと分かる風味でした。
私も試飲テストに参加しましたが、特に温度が冷めてくるとストレートのプリンセサワイニーに限りなく近いと感じるぐらいにワイニーのクセが強く出ていました。

 

 

そこでワイニーのブレンド率を下げ、モカ・イルガチェフェG1を中心とした組み立てに変え、あらためて「フローラル・”モカ”ブレンド」開発を目指すことになりました。

 

 

以前以上の試行錯誤の日々

ここからは、Ts氏が自宅に持ち帰ってまでブレンドテストしていたのでその苦労の全貌を知ることは出来ませんが、とにかく本当に大変だったようです。

 

 

特にワイニーの風味は力強く、ほんの数%変えるだけでも味がガラッと変わってしまうと漏らしていました。

 

ひとまずの完成品が出来上がってきたのは9月上旬。
ここで、Ts氏が「モニターテストをしたい」と言い出し、彼が担当するInstagramでモニターを募ることに。

 

 

モニターの意見は概ね好評。しかし。。

不躾なお願いであったにも関わらず、サンプルモニターをご快諾いただいた皆様方には本当にお世話になりました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。

 

 

多くの意見をいただきましたので全てをご紹介することはできませんが、いくつか抜粋してご紹介しますと、、

 

 

粉袋の開封時に上がってくる香りがフルーティな感じ。
一口飲んで最初に来るのは程よい酸味。思ったより強くないし後から苦味もしっかり来るから飲みやすい。
飲み込んだ後に鼻腔から抜ける香りも強くて香ばしく、後味はスッと切れて残りません

 

びっくりするほどのフローラルで上品な華やかさ。
舌の両側で感じる、はっきりとした酸味。フルーツの柑橘系でもなく、酢酸系でもない、まさにお花。
飲んだ後、鼻に抜ける豊かな香り。これはかなり特徴的。
冷めて来ると、後味にしっかりとした甘味を感じるようになってくる。

 

濃いのに飲みやすい。
同じくコクもあり、苦味が少なく、最後に酸味を少しだけ感じられる味。
フローラルって名前がついてるだけに、香りや後味に甘みもほんのり。
コーヒーが苦手な方にも、安心してお出しできる豆!私好みです。

概ね好評のご意見でしたが、もちろんそうでない意見もありました。

 

期待していた花の香りもせず、後味に苦味が残るのが個人的に残念でした。。。ごちそうさまです。

 

少し物足りなさを感じました。
(親兄弟にも飲んでもらいましたが)たまにコーヒーを飲む親は「飲みやすい」。 兄弟は「コーヒーを飲んだ感がもう少しでも欲しい」と言っていました。 参考になるかわからないコメントですが、少しでもお役にたてればと思っています。

 

味覚は人それぞれに違いますし、好みはもっと違います。
香りを活かすとある程度コクは弱くなります。その逆も然りです。 この時点でのフローラル・モカブレンドも十分な出来だった(実際良い評価をいただいているわけですし。。)ので、これ以上追求しなくてもいいんじゃないか? とTs氏に持ちかけたのですが、彼は「いや、もっとコクもあって香りを感じられるように調整する!」と言い切り、さらに開発の日々は続きました。

 

 

 

フローラル・モカブレンドついに完成!

最終的に完成したのは販売予定日ギリギリの9月の末。
私が個人的な評価をするなら、

 

コーヒーを注いだ時に立つ香りは(以前と比べると)少し弱くなったものの、口に含んだあとに鼻に抜ける香りがより複雑になり、ゆっくりと開花する花のように感じます。
味わいが以前より少し骨太となりしっかりとしたコクを感じつつも、酸味が程よいバランスで締めているので重たく感じません。
雑味もなく、すっきりと味わえる仕上がりです。

 

 

これはこれで、また良い評価と悪い評価に分かれるのだと思いますが、嗜好品である以上それは仕方がありません。
Ts氏がイメージした味わいが100%描かれたブレンドコーヒーに仕上がっていると思います。

 

 

ブローラルモカブレンドについてばかり書いてしまいましたが、その内にオリジナルブレンドについても書きたいと思います。

 

少しでも多くの方に、このフローラルモカブレンドをお試しいただけると嬉しいです。

 

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