コーヒーを作るうえで大切なポイントは幾つもあります。
焙煎技術や保存に使うパッケージ、コーヒー豆の保存方法など数多くありますが、一番大切なのは「美味しいコーヒーを作りたい」という気持ちから生まれるこだわりではないでしょうか?
実際にコーヒー生豆を作っている生産農家から始まり、最終的に焙煎されたコーヒー豆を抽出工程に至るまでのどこか1つでも手を抜いてしまうと結果的に素晴らしいコーヒーを作ることは出来ないのだ、と思います。
コーヒー生産国でのこだわりについて
特にスペシャルティコーヒーを生産している農家のお話を聞いていますと、より美味しく作るために常に研究を続けているということがよくわかります。
コーヒーの品種に関する知識や病害虫対策、天候面への対応などコーヒーの味覚面以外での注意点が幾つもある中で、コーヒーの美味しさを追求している農園がやはり美味しいコーヒーを継続して提供することが出来ているのではないかと思います。
収穫したコーヒー豆の選別も非常に大切な工程で、場合によっては膨大な量の生豆をひと粒ずつチェックしていくことで品質の悪い生豆が混ざっていないか確認していきます。
当店のコーヒー豆へのこだわり
当店では大型の製造機械などはありませんので、どちらかというとアナログな商品の作り方をしています。
しかしだからこそ商品一つひとつに対してしっかりと向き合うことができているのではないかなと自負しています。
もちろん今の状態が万全とは思っていませんが、日々改善点を探して実行していくことでより品質を高めていきたいと思っています。
特に力を入れたいのが焙煎技術の向上と欠点豆の選別作業ですね。
欠点豆は美味しくないの?
コーヒー豆は生豆の段階で欠点豆を取り除くことが当然のように行われています。
欠点の数によって価格も変わりますので欠点が少ない生豆を生産するということはコーヒー生産農家にとっても大切なことなのです。
基本的には生豆に欠点豆が混入していると少ない量でも味わいにマイナスの影響を与えることが多いのですが、場合によっては多少欠点が混ざっている方が結果的に美味しく感じる場合もあります。
エチオピアであれば欠点が少ない最高級の生豆がグレード1、以降欠点が多くなるについて2、3と数字が増えていきます。
グレード1のモカが雑味の無く上質な味わいで本当に美味しいのですが、たまにグレード3などのモカを飲んでもモカ特有の荒々しい香りと酸味があり、これはこれでアリなのではないかと思うこともあります。
厳選されたコーヒー豆だけではなく、欠点も種類によっては味を形成する一つの要素として適量使うことでコーヒーの新しい美味しさを作り出すことに繋がるかもしれませんね。
少し話は逸れてしまいましたが、普段飲んでいるコーヒーの美味しさというものは決して一人の努力で作り出せるものではなく、携わっている多くの人によって出来ています。
私もコーヒー豆を焙煎するこの仕事の一つひとつに心をこめて、美味しいと思っていただけるコーヒー作りをしていきたいと思います。