コーヒーと水の関係について
私はあまり意識したことはなかったのですが、日本の水というのはコーヒーを美味しく飲む上で適した成分だそうです。
水は世界のどこでも同じというわけではなく、含まれている成分が異なるのですね。
例えばミネラルウォーターは硬度が高く、コーヒーを抽出するという面から見るとあまり向いていないようです。
私自身の復習の意味もあり調べてみましたので、コーヒーと水の関連について書いてみたいと思います。
水の硬度について
日本の水道水や地下水のほとんどは軟水ですが、ヨーロッパなどの水の成分は硬水が中心です。
硬水にはミネラル分が多く含まれており、コーヒーのカフェインやタンニンといった抽出が不十分になります。
そのためヨーロッパではコーヒーの成分を圧力で抽出するエスプレッソが主流になった経緯があるようです。
ミネラルウォーターを使うと美味しいコーヒーが出来そうな印象がありますが、実際には水道水の方が美味しいコーヒーに向いています。
水のphとコーヒーの関連
Phというのは水に含まれている水素イオンの値を数値化したものです。
Phが7未満であれば酸性、7以上であればアルカリ性になります。
ちなみに日本の水道水はph7前後でほぼ中性の値となっているそうです。
水は沸騰させるとphの値では9前後のアルカリ性になるようです。
コーヒーを淹れるにはこのアルカリ性が向いているそうなのですが、なぜアルカリ性の水がコーヒーに向いているのでしょうか?
これにはアルカリ性の水を口に含むと舌に反応し、ショ糖が2~3倍強く感じるのだそうです。
コーヒーのまろやかな口当たりはこのphの値も関係しているわけですね。
コーヒーと水の関係 まとめ
改めて調べてみると思っていた以上に難しい話になってしまいました。
普段なにげなく飲んでいるコーヒーですが、水の性質が適している日本由来の部分も大きいのですね。
例えば海外の国によっては日本と同じようにハンドドリップで抽出しても、出来上がりのコーヒーの味が異なります。
日本ではコーヒーの酸味が苦手とする人も多いですが、国により酸味は多ければ多いほど良いコーヒーという考え方もあるようです。
水を調べる事でそれぞれの国のコーヒー文化について、より深く理解することが出来るかもしれませんね。